蒲郡市博物館で10日から「アカヒコムラ」展

2018/11/10 00:00(公開)
「出土品を通して当時の暮らしぶりを感じてほしい」と語る松田さん=蒲郡市博物館で
 蒲郡市神ノ郷町にある弥生時代の環濠(かんごう)遺跡・赤日子(あかひこ)遺跡を紹介する企画展「アカヒコムラ-みかんの下の弥生時代-」が10日、同市博物館で始まる。同遺跡を中心に県内の他11カ所から出土した土器や石器など約120点を展示する。12月9日まで。入場無料。
 赤日子遺跡は1962(昭和37)年2月14日に赤日子神社南東のミカン畑で作業していた農家が、土の中から土器を発見し、同18日に教育委員会などで掘削したところ、10点以上の土器が採取されて遺跡の存在が知られるようになった。
 市教委が2000年度に本格的な調査を行い、延長36㍍、上部の幅2㍍、深さ1㍍の環濠が見つかった。また弥生後期(西暦2-3世紀)の土器や石器など2万点が出土した。
 同博物館は調査報告書にまとめたのを機に企画。物を貯めるための壺、煮炊きをする甕(かめ)、盛りつけを行う高坏(たかつき)を中心に展示。また県内でも有名な同時期の遺跡で濃尾平野の朝日遺跡(清須市)八王子遺跡(一宮市)、三河の中根山遺跡(西尾市)東光寺遺跡(幸田町)、東三河の若宮遺跡(豊橋市)欠山遺跡(豊川市)などの出土品も見られる。
 「展示品を見て当時の暮らしぶりや現代にどう受け継がれているのかを感じてもらえれば」と同博物館の松田繁さんは話す。
 同博物館では23日午後1時半から専門家や近隣市の担当者が参加する座談会を行う。また調査報告書(1000円)を販売する。
(安藤聡)
展示される1962年に見つかった土器=同
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。
最新記事

日付で探す

<前次>
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
光生会 住まいLOVE不動産 さわらび会 虹の森 藤城建設 蒲郡信用金庫
158商品のおすすめドッグフードを比較 hadato 肌を知る。キレイが分かる。 豊橋法律事務所 全国郷土紙連合 穂の国