ヤマスイが蒲郡のスルメイカを使った塩辛を販売

2024/09/13 06:00(公開)
商品をPRするヤマスイ関係者=蒲郡商工会議所で

 蒲郡市形原町の形原漁港にある鮮魚市場「味のヤマスイ」は、蒲郡で水揚げされたスルメイカを使った塩辛の瓶詰め「背徳のいか塩辛」などを開発し、シリーズ商品として販売している。大人気商品となっている。

 

 山本大輔社長は、昔から地域で「蒲郡のスルメイカを使った塩辛はおいしい」と言われていることに注目し、商品化を考えていた。一方で水揚げ量が少なく、商品にするには難しいとされていた。

 「多くの人に売れなくても、本物を追求したおいしい商材は一定の需要がある」と思った山本社長。2021年9月から開発にチャレンジし、22年2月に塩辛を完成させた。1個1700円で販売するとともに、SNSを中心とした宣伝や飲食品展示会への出展をしてPRした。多くの顧客を獲得することができ、今では年間1500本を売り上げるようになった。

塩辛とチンメ貝、旨ゲソ(左から)

第2弾・旨ゲソや続くチンメ貝

 

 塩辛はイカの一番いい胴の部分の身しか使っていない。48時間かけて塩の浸透圧で水分を抜き、包丁で食べやすいようにカットするなど手間をかけて作っている。また、身以外のゲソや耳もうま味があり有効活用したいと考えた山本社長は、今年4月に油製造「竹本油脂」のゴマ油で風味漬けした「ごま香るやみつき旨ゲソ」(1個1300円)をシリーズ第2弾として販売した。

 続いて、イカ以外の食材にも視野を広げ、肉厚で三河湾でもとれるが商品化できないチンメ貝(サルボウガイ)に注目。5月に貝をボイルし、しょうゆや酒、みりん、砂糖で味付けしたつくだ煮風の「ちんめ貝のうま煮」(1個700円)を作り上げた。いずれの商品も「味のヤマスイ」などで販売している。

 山本社長は「白米や洋食にも合いますが、酒のお供にして楽しんでほしい」と話した。

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林大二朗

 愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。

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