豊障連が大会 脳性まひの寺田さん記念講演

　豊橋障害者（児）団体連合協議会（豊障連、山下徹会長）の「第１８回豊障連大会」が22日、豊橋市総合福祉センター「あいトピア」で開かれた。昨年度の総括や新年度の事業計画発表などのほか、記念講演が行われた。
　山下会長は「福祉の形そのものが変わっていく時代が来るかもしれない。時代に沿ったことを考えていくことが大切。変化を敏感に感じて先を見ながら団体運営を進めていきたい。行政にも同様の目線でいてもらえたら、豊橋がより面白くなるのでは」などとあいさつ。佐原光一市長ら来賓あいさつの後、山下会長から前年度事業報告や総括、新年度事業計画などが発表された。
　議事後は、生まれつきの脳性まひで20歳から車イスに乗り始め、現在はユーチューバーとして活躍する名古屋市出身の寺田ユースケさん（29）による記念講演「車イス押してくれませんか？～知ることから差別はなくなる～」を実施。寺田さんは子どもの頃、周囲の自然な協力で少年野球に励むことができたこと、高校で味わった挫折、家族との関わり、車イスの使用で世界が広がったこと、留学やお笑い挑戦、ホスト経験、車イスヒッチハイクなどの話をユーモアを交えて紹介。多くの経験を元に「知ることから差別は無くなる」ことを来場者に説いた。会場には関係者をはじめ、寺田さんのファンも詰めかけ、熱心に講演を聞いていた。
　豊障連は２００１年設立。「豊橋身体障害者（児）福祉団体連合会」「豊橋身体障害者協会」「豊橋市聴覚障害者協会」「豊橋市手をつなぐ育成会」「豊橋市肢体不自由児（者）父母の会」「豊橋精神障害者地域家族会くすのき会」の６団体で構成している。
（田中博子）