豚コレラ対策東海3県2市が国へ働き掛け

2019/09/06 00:01（公開）

政治・行政

豚コレラ対策について「しっかりと国へ働き掛けたい」と語気を強める大村知事㊧と古田岐阜県知事=オークラアクトシティホテル浜松で

　東海３県２市知事市長会議が５日、浜松市内のホテルで開催され、大村秀章・愛知県知事ら５首長が出席（三重県は代理出席）。豚コレラ対策で連携し国へ働き掛けを行うことで一致した。
　同会議は昨年度から開かれ、愛知・岐阜・三重３県と名古屋・浜松両市で構成。共通の課題に対し、連携して取り組んでいる。
　開催市の鈴木康友浜松市長は「浜松市は、東三河や遠州地域と経済活動などで広域連携の取り組みを行っている。今後、３県２市でもしっかり取り組んでいきたい」とあいさつした。
　５日の会合の議題は豚コレラ対策と農業・福祉の連携、リニア中央新幹線開業に向けた取り組みの３つ。このうち豚コレラ対策では、被害の大きい岐阜県が「豚コレラ対策に関する緊急提言」を国へ行うことを提案し、提言をまとめた。提言には、豚へのワクチン接種や発生農家への支援充実、感染経路の解明を国の責任・負担で実施することなどを盛り込んだ。
　同席した大村知事はワクチン接種について、「国が県に判断を丸投げするのはいかがなものか。ウイルスのまん延防止とワクチン接種は国の責任でやるべき。３県２市でしっかりと国へ提言を働き掛けたい」と述べた。今後３県２市は関係省庁に同提言を働き掛けていく予定だ。
（木村裕貴）

購読残数： / 本

この記事は登録会員限定です

この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。

有料会員に申し込む

合わせて読む