弦楽器リュート奏者として国際的に活躍する佐藤豊彦さん(76)=熊本県荒尾市=が、新城市内で個人レッスンに取り組んでいる。「音楽文化を一緒に楽しむという感覚を共有していきたい」として東京都や名古屋市内の生徒たちに教えている。
佐藤さんは1968年にスイスへ留学し、73年にはオランダ王立ハーグ音楽院の教授となり、2005年に退官するまで後輩の奏者を育てた。ヨーロッパで16=17世紀を中心に愛用されていた古典楽器リュートの魅力を伝えようと作曲をし、国内外でコンサートを行っている。
レッスンは市内で音楽教室を開く平野とも子さんが、民泊施設があることを伝えて実現。今月11日から15日まで20人に行うことにしている。13日には名古屋市内から男性が訪れてレッスンを行った。佐藤さんは「弾いている時の右手の位置に気を付けたほうがいい」など指導した。
佐藤さんは「オーケストラの数は50年前に比べて10分の1になっている。そして音楽もデータとなって気軽に取り寄せることができる時代になっている」と現状を語り、「リュートは弾いて一つずつ違う音を出すことができる。身近に文化を楽しむ時代にまたしていきたい」と話した。
平野さんは「音楽文化の原点を探る姿がすばらしい。新城の地で普及に努めてもらえれば」とエールを送った。
(安藤聡)