豊橋で乗用車が県道暴走

作業員はね死亡　２７歳男を現行犯逮捕

　27日午後２時半頃、豊橋市大村町高之城の県道で、男が運転する乗用車が除草作業中だった40代～60代の男性３人を次々にはねた。３人は病院に運ばれたが、40代ぐらいの男性が間もなく死亡した。豊橋署は乗用車を運転していた住居職業不詳、青野圭容疑者（27）を殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。調べに対して容疑を認め「殺したかった。神になるためだ」などと供述しているという。容疑を殺人に切り替えて調べる。
　現場は片側２車線で中央分離帯がある。青野容疑者は南から北へ車を走らせ、中央分離帯付近にいた３人をはねた。
　現場では青野容疑者が乗っていたとみられる黒い車がガードレールにぶつかっており、前部が完全に潰れ、衝撃の大きさを物語っていた。かなりの速度を出していたとみられる。作業用のパッカー車も衝突されたとみられ、掃除用具などが路上に散乱していた。作業用だったとみられる軽トラックは荷台が変形していた。
　目撃者は「下地町付近から猛スピードで走ってきた」と証言した。職場近くで目撃した男性は「ガシャーンと大きな音がした」と話した。
　一緒に除草作業をしていた人たちによると、衝突後、青野容疑死者は意識がもうろうとしているようだったという。しかし、警察官が駆けつけて関係者の事情を聴いているうちに、青野容疑者がパッカー車に乗り込もうとしたため、作業員らが車の鍵を抜いて、逃げられないようにしたという。
【林大二朗】