新城の猫多頭飼育崩壊でチケット使い不妊・去勢

2020/10/08 00:03(公開)
発覚直後の家の中の様子(提供)
 新城市の民家で起きている猫の多頭飼育問題で、飼い主の男性が市を通じて申請していた不妊・去勢手術を受けられるチケットが「どうぶつ基金」(兵庫県芦屋市)から発行された。チケットは78枚(78匹分)。市民団体は8日から、家の中の猫を運び出し、動物病院で手術を受けさせる。
 男性は9月28日に市に対してチケットの利用を申請した。5日に、市にチケットが届いた。
 これを利用すると、動物病院で手術が無料で受けられる。基金は個人からの申請を受け付けておらず、自治体などを通さなければならない。
 市との交渉や、男性宅の掃除を先導している市民団体「ニャンとかしまい豊川」によると、申請翌日には基金から電話があり、チケット発行を前向きに検討していることを伝えられたという。
 「ニャン豊」は8日、猫を動物病院へ搬送して順次、手術を受けさせる。劣悪な環境で生活しているため、体調が悪化している猫もいる。すべての手術が終わるのは時間がかかる見通し。
 ただ、無料で手術は受けられたとしても課題は残る。一つは、感染症にかかったり、けがをしたりしている猫の治療で、別途費用が必要だ。
 また大量の猫を預かる施設が無い。名古屋市北区の市営住宅で2018年に発覚した事例では、45匹の猫を収容した市動物愛護センターがしばらくパンク状態になった。今回は30匹以上多い。
 いずれも早急な対応が必要だ。「ニャンとかしまい豊川」はブログ=QRコード=で寄付先の口座を公開している。
【山田一晶】
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