スマホで古関金子さんの時代

2020/10/26 00:00(公開)
スポットに行って、スマホをかざすと昔の姿が現れる=吉田城、市役所、市公会堂で
豊橋市がARアプリ開発

 NHKの連続テレビ小説「エール」のヒロインのモデル、古関金子さんが住んだ豊橋市の街を知ってもらうため、市はAR(拡張現実)=ことば=を利用したスマートフォンのアプリを開発した。ゆかりの地でスマホをかざすと、かつての姿が画面に登場する。
 アプリを使って、市内の周遊を促す。スポットは7カ所で、エールに登場したり、金子さんゆかりの地となっていたりする場所だ。スマホの位置情報を使っており、スポットに行くことによってアプリが作動する。
 たとえば、スポットの一つ吉田城を訪ねて鉄櫓(くろがねやぐら)にスマホを向けると、画面上に吉田城の昔の姿と説明が登場する。市役所は1920年代の、市公会堂は1931年の完成後の今と変わらぬ姿が画面上に現れる。
 他にも、豊橋駅▽市立高等女学校(現県立豊橋東高校、旭町旭)▽とよばし(船町)▽古関金子さんの生まれ育った場所(小池町)-がスポットに設定されている。
 アプリは「Google Play」か「App Store」からダウンロード(「豊橋AR体験」で検索)。位置情報をオンにしたうえで利用する。
 「エール」は11月28日で終了するが、ドラマを振り返りながらスマホを片手に豊橋の街を散策するのも一興だ。【山田一晶】

AR
 「Augmented Reality」(拡張現実)の略。現実の風景に情報を重ね合わせて表示する。ヘッドマウントディスプレーを通して現実の風景を見る際に、建物の名称を表示したり、過去に存在した建物を再現表示したりするといった利用方法が検討されている。対になる技術としてVR(仮想現実、Virtual Reality)がある。
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