豊橋市長選で3陣営のコロナ対策

2020/11/05 00:02(公開)
 任期満了に伴う豊橋市長選は残す所あと3日。市内では告示前日の10月31日に新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生し、予断を許さない状況が続く。鈴木美穂、浅井由崇、佐原光一の各氏(届け出順)の陣営は、感染拡大防止のため、過去に経験が無い選挙戦を強いられている。

鈴木陣営

 鈴木氏は選挙事務所こそ構えてはいるが、常駐スタッフはいない。支持者が詰め掛けて「密」をつくってしまう状況はないという。スタッフは常に鈴木氏と街頭演説で同行しており、屋内の集会場は借りていない。「常に屋外で活動し、群衆をつくらないようにしている」として、特段の防止策は必要性はないとしている。

浅井陣営

 浅井陣営は夕方以降のミニ集会で「密」を避けたうえで、入室時の検温とアルコール消毒といった基本対策を徹底して感染防止を図る。
 選挙初日は西小鷹野集会場で集会を開き、住民ら約50人が参加した。前日発生したクラスターの影響でこの日、同じ校区の東陵中学校で患者が確認される状況に、スタッフにも緊張が走った。
 100人収容可能な会場は、座席間隔を空けて50人程度に制限した。窓を開放して換気する。
 集会は地区市民館など小規模な施設で開き、近隣で最大6カ所をハシゴする。集会時間も1カ所約35分から、各10分ほど減らした。
 選挙対策本部の会議も、市内の感染状況と遊説日程などを精査し、臨機応変に対応する。陣営スタッフは「検温器は会場ごとに用意した。『密』になりやすい時間を減らし、日程への影響を避けたい」と話す。

佐原陣営

 一方の佐原氏陣営。選挙事務所入り口に常設型検温器とアルコール消毒液を置いた。市内でここ数日、感染再拡大が懸念されていることから、最悪の事態に備える。万が一、緊急事態宣言が発令されると、外出自粛要請に伴い、個人演説会が開けないことも想定に入れる。
 具体的な対策として動画共有サイト「YouTube」の専用チャンネルでの動画配信や、ツイッターやフェイスブックなどSNSの投稿による情報発信で代替する。
 チャンネルではこれまでに、佐原氏を支持する国会議員や県議、市議、会社経営者らとの対談動画を配信している。
 また専任スタッフの手で現場から、決起集会などの模様をライブ配信できる態勢を整えている。告示日の出発式では西幸町の選挙事務所から、4日開いた企業団体決起大会では会場のアイプラザ豊橋から配信した。
【安藤聡、加藤広宣】
(右から)鈴木氏陣営、浅井氏陣営、佐原氏陣営
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