ホテル竹島が持ち運べる温泉敷きパッドを初採用

2024/09/30 06:00(公開)
太田社長らに敷きパッドを手渡す伴さんと加藤さん(左から)=ホテル竹島で

 蒲郡市豊岡町の寝具メーカー「伴装」と、都内の機能性寝具企画販売「マクフライ・ジャパン・トレイディング(MJT)」が開発した持ち運び可能敷パッドを蒲郡市の「ホテル竹島」が初めて採用した。「『温泉×快眠×持ち運べる』 ONSEN SLEEP MAT」が商品名。

 

 MJT社長の加藤翔さんが2021年、伴装社長の伴紘太さんを訪ね「温泉の力を取り入れた敷パッドを作りたい」と相談したことがきっかけで開発が始まった。温泉目当てのインバウンド需要が高いことを受け、旅先や自宅でも温泉の効力を体験でき、リラックスした状態で熟睡できることを目指し、「持ち運べる温泉」をコンセプトにした。

 敷パッドは薄くて軽いメッシュ素材を使ったほか、高い湯治効果があるラジウム温泉で知られるラジウム鉱石を使用している。

 また、持ち運びできるよう、ヨガマットサイズにすることで畳んでキャリーケースにも入るようにした。8月20日から、MJTのサイトで販売している。3万1800円。

 伴さんと加藤さんは「温泉敷きパッドを日本代表する土産にしたい」と、全国の土産物店やホテル、旅館の売店での販売を目指し、取り扱ってもらえる場所を探していた。この中で、ホテル竹島の温泉がラジウム泉であることを知った。

導入した客室でベッドメーキングする従業員

10月1日から利用客にも体験

 

 蒲郡商工会議所の仲介でホテルの太田行彦社長と予約部の池田和央部長と会い、敷きパッドに対する熱い思いを説明したほか、実際に従業員に体験してもらった。女性従業員は「温もりをすごく感じられた」との感想を述べたという。

 ホテルは利用客にさらなる癒やしと快適な空間を提供し、地元企業を応援して一緒に蒲郡を盛り上げようと導入を決めた。10月1日から、4階と8階の露天風呂付きの客室計8室のベッドに敷きパッドを設置し、体験してもらう。また、売店での販売も始める。客室料金などはホテルのホームページから確認できる。

 伴さんと加藤さんは「地元のホテルが第1号でパッドを導入してくれたことがうれしい。全国各地のいろいろな温泉地や宿泊施設に販売し、日本を代表する土産物にしたい」と笑顔で話した。

 敷きパッドに関する問い合わせはMJT(050・3574・1724)か伴装(0533・68・0708)へ。

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林大二朗

 愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。

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