田原の福江高3年生が卒部式

　県立福江高校野球部は５日、市渥美文化会館で来春卒業する３年生を送り出す卒部式を行った。最終年はコロナ禍で練習や公式戦に制約を強いられたが、野球ができる喜びと支えてくれた人たちへの感謝の気持ちを伝えた。
　夏の県大会後に引退した選手とマネジャー８人をはじめ、在校生部員17人と部関係者、父母会やＯＢ会員ら約60人が出席した。各３年生がチームメイトや後輩、支えてくれた両親や監督らへ感謝を伝え、学校や部関係者にお礼の花束を手渡した。
　前主将の楠名朝日さんは「いい恩師や仲間に恵まれ、父母会やＯＢ会の応援で充実した２年半だった。最高の環境で野球ができて幸せ」と感謝した。さらに「将来は教員として母校の野球部に戻りたい」と誓った。
　今夏まで指導した岡村良輝前監督は「３年間指導した世代が無事卒部できてうれしい。部員不足や新型コロナウイルスの影響など課題に直面したが、自ら考え野球を楽しんでくれた。ここでの学びを今後に生かし、社会に役立つ人材になってほしい」と期待した。
【加藤広宣】