県は8日、新たに405人の新型コロナウイルス陽性者を確認したと発表した。2日連続で400人を超えた。大村秀章知事は同日、岐阜県知事から緊急事態宣言の対象とするよう政府への要請を求められ、国など関係機関と協議を始めることを明らかにした。時期は「3連休の状況をみて判断したい」などと述べた。1都3県はこの日から宣言が発令されており、県は首都圏への不要不急の移動自粛を求めている。
大村知事はこの日、陽性者が連日、過去最多の人数を更新し、入院患者数が700人に迫る状況にあるとして「あいちの医療を守るための緊急メッセージ」を出した。医療関係者に謝意を示しつつ「現在、県医師会などの協力で1102以上の入院病床を確保しているが、感染者の増加で適切な診療体制を組むことが困難になっている」と指摘、オール愛知で医療を守るため、県民一人ひとりが、感染防止対策を徹底するよう呼び掛けている。
405人の管轄保健所別内訳は、県管轄が210人(過去最多)、名古屋市が146人、豊橋市が15人、岡崎市と豊田市が各17人。
豊橋市は10歳未満女児2人、10代男性2人、20代男性2人、20代女性1人、30代男性2人、30代女性2人、40代男性1人、50代男性1人、70代男性2人。うち9人は濃厚接触者だった。入院は1人。また市は消防本部南消防署大清水出張所の職員が陽性となったと発表した。出動体制に影響はなく、業務中に接触した市民はいないという。
一方、7日に陽性と発表された431人の地域別内訳は名古屋市が177人。東三河は豊橋市の17人のほか、豊川市が20代男性2、30代男性1、30代女性1、40代男性1、50代男性1、50代女性1、60代男性1、70代男性1、70代女性1▽蒲郡市が10代男性4、60代男性1▽田原市が20代男性2、30代男性1、30代女性1、50代女性1、80代女性1。3市計21人のうち、濃厚接触者は16人だった。
431人の年代別内訳は、20代が85人、30代が82人、50代が72人、40代が48人、10代が42人など。70代以上は55人。
10月21日から1月7日までの第3波の陽性者は1万2543人となった。70代以上の割合は16・1%。感染経路不明は43・8%。
この期間の重症、中等症の割合は10・7%。死者は8人増えて256人となった。
7日現在の入院は693人、入院調整は18人、軽症か無症状の人向けの施設入所は229人、自宅療養は1432人。
【山田一晶】