蒲郡市の地元有志で竹島周辺を案内する「市観光ボランティアガイド」は、12月で発足25周年を迎える。これまで延べ31万2000人の観光客をガイドし、竹島をはじめ、各地の魅力を発信してきた。伊藤政志会長は「観光蒲郡の一助となればとの思いで、これからも誇りを持って活動に取り組んでいきます」と話す。
ボランティアガイドは、竹島にある八百富神社の総代が、市内の小中学校の教職員でつくる「竹島を研究する会」から「竹島をもっと知ってもらう方法がないか」との相談を受けたことがきっかけで、2000年に発足した。
会員18人で活動を始めた。蒲郡を訪れた団体客などと一緒に竹島周辺を巡りながら、島の自然や蒲郡の歴史などを案内してきた。現在、会員は24人となり、個人客を対象にした案内やSNSを使った情報提供にも取り組み、観光地である蒲郡の活性化に不可欠な存在と認識されている。
伊藤会長は「ガイドを終えると、利用者から感謝の言葉や礼状をもらう。そのたびに、楽しんでもらったと感じ、うれしく思う」と振り返る。
一方、会員の高齢化が進み、引退者が増えており、会員減少が今後の課題となっている。会は、対策として常に会員の募集や養成講座を開き、新規会員の増加を図っている。また、観光客にもっと蒲郡の良さや魅力に触れてもらおうとの思いで毎年、市外のボランティアガイドの活動を視察し、スキル向上に努めながら、おもてなしの心も磨いている。
今後は、引き続き新たな会員の獲得とガイドスキルの向上に努めるとともに、ガイドエリアの拡大や、市民への情報発信、市内の子どもと交流する機会を設けていくとしている。
27日には伊藤会長、池谷春雄副会長、会員の内田陽子さん、石原孝康さん、星野昌信さんらが市役所を訪れ、鈴木寿明市長を表敬訪問した。5人は活動の歴史を振り返りつつ、印象的なエピソードなどを紹介した。
5人は「多くの人に『蒲郡に来て良かった』と実感してもらうことが、私たちの務めだと思っています。将来的には、子どもたちや市職員にもガイドを体験してもらい、興味を深めてほしい」と話した。
鈴木市長は「25年間にわたり、率先して多くの人に蒲郡や竹島の魅力を伝えてきていることに感謝します。今後も、ともに地元を盛り上げていきましょう」と述べた。
ガイドは年間を通じて受け付けている。また、毎月第2日曜に市民10人を対象にしたガイドを開催している。ただし、12月28日~来年1月3日は休止する。
会員募集やガイドについての問い合わせは、事務局を務める市観光協会(0533・68・2526)へ。
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愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。
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