巡視船「ひめかぜ」退役

2021/02/05 00:00(公開)
田原市の海で海難事故防止を呼びかける「ひめかぜ」
田原市の海で海難事故防止を呼びかける「ひめかぜ」
 名古屋海上保安部三河海上保安署所属の巡視船「ひめかぜ」が5日、27年間の役目を終え解役された。今後は悪用を防ぐため業者に引き渡し解体する。
 1993年6月に三河海上保安署に就役以来、人命救助、法令の指導、摘発や取り締まりなどを海上保安業務の第一戦で活躍した。
 東三河の行政機関との活動にも関わった。蒲郡市消防本部と水難訓練をしたこともある。また、三河大島で水難事故を想定した初の合同訓練に参加した。海難事故撲滅のための田原市や田原署との協力し、釣り人、サーファーに対しライフジャケットの着用を呼びかけた。豊橋市では、豊橋署、名古屋税関豊橋税関支署と合同で東京オリンピック・パラリンピックに備えたテロ対策訓練に参加、不審船に放水した。
 航続距離は約24万㌔。地球約5・3周分に相当する。検挙件数は1356件、海難出動件数は551回、救助した船は67隻、救助した人は172人。長年の活躍で老朽化し、代替えの必要が出てきた。
 解役式が予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大で中止になった。
 新造巡視船は「ひめかぜ」の名を継承し、19日に就役する予定。
 三河海上保安署の担当者は「27年間、お疲れさまでした。新『ひめかぜ』に引き継いで三河湾を守っていきます」と話した。
【林大二朗】
蒲郡市消防本部との合同水難訓練(2015年撮影)
蒲郡市消防本部との合同水難訓練(2015年撮影)
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