豊橋市が多文化共生へリーフレット作成

2021/03/27 00:00(公開)
親世代の理解促進を狙う多文化共生パスポート
 豊橋市は外国人市民の増加と多国籍化が進むのに伴い、日本人に言葉や文化、習慣の違いなど異文化理解を深めてもらう啓発リーフレットをつくった。一方、永住や定住を望む外国人向けに、各種制度の違いなどを理解して人生設計に役立ててもらう動画=QRコード=を複数の言語で作成。相互理解と多文化共生の社会づくりにつなげたい考えだ。

 啓発リーフレット「多文化共生パスポート」は、市内に住む外国人市民の状況や言葉の違いを知って多文化共生へ理解を深める内容だ。
 パスポートはB3判の折りたたみ式で、在住者の母国や在住者数を世界地図や円グラフで紹介している。学校生活で使いそうな言葉を外国語に訳してみたり、日本と外国で異なる珍しいものを考えたりするコーナーなどもある。
 市多文化共生・国際課によると、子を持つ親世代を中心に多文化共生への理解が進みづらいことが市民意識調査などで分かった。同課では「内容は子ども向けだが、幅広い世代に分かりやすくつくった」と推奨する。
 1万部作成。希望者に配るほか、市の出前講座などでも活用する。

複数言語で啓発動画も配信

 一方、長期在留を望む外国人らに、社会制度の違いや生涯設計の大切さを啓発する動画を発信している。
 今年1月の外国人向け講座で撮った動画を編集した。健康保険や年金から出産や教育サービスのほか、住宅ローンの知識なども紹介している。英語とポルトガル語、タガログ語版がある。
 市内の外国人は2月末で1万8745人。出身国別ではブラジルの8410人をはじめ、フィリピン3913人、中国1374人などが続く。
【加藤広宣】
多言語で紹介するライフプランの動画
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