表浜海岸に津波避難路を整備

2021/04/21 00:00(公開)
避難路を整備するボランティア=豊橋市寺沢町で
避難路を整備するボランティア=豊橋市寺沢町で
 豊橋市寺沢町の表浜海岸で20日、津波避難路の整備作業があった。森林の中に道を切り開き、階段などを作った。
 表浜で避難訓練などを実施しているNPO法人「表浜ネットワーク」が、海岸を利用するサーファーや、海岸近くにある介護施設、活動を支援している企業に呼び掛けて実施。約60人のボランティアが作業にあたった。
 南海トラフ地震が発生した際、表浜には約9分で津波が到達するとされる。夏のピーク時にはサーファーや釣り人ら1万人以上が海岸に訪れるという。約1㌔ピッチに既設の道路があるが、避難に間に合わないことが予想され、3年前に既設道路と道路の間に避難路の整備をスタート。これまでに2本整備し、今回が3本目になる。
 作業では森林に生えているメダケを伐採したほか、杭を打つなどして階段をつくった。今回整備する避難路は長さ約600㍍。海岸と高さ20㍍地点にある道路を結ぶ。幅は人が通れる程度になる。この日の作業は途中までで、5月末までに完成する予定。
 作業に多くの社員が協力した「住まいLOVE不動産」の水野和也社長は「海岸に訪れた人の命を守るために避難路はとても重要。社員たちが汗を流して頑張ってくれました」と話した。
 同ネットワーク事務局長の田中美奈子さん(53)は「海岸利用者が安全に避難するには、できれば10本以上の避難路が必要。皆さんの協力を得て整備に尽力したい」と話していた。
【竹下貴信】
伐採したメダケを片付ける=同
伐採したメダケを片付ける=同
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。
最新記事

日付で探す

住まいLOVE不動産 光生会 蒲郡信用金庫 藤城建設 虹の森 さわらび会
hadato 肌を知る。キレイが分かる。 豊橋法律事務所 ザ・スタイルディクショナリー 全国郷土紙連合 穂の国