「さらば」開発ビル 解体控え5月にお別れイベント

2021/04/22 00:00(公開)
完成間近のエムキャンパス㊧と有終の美を迎える開発ビル=駅前大通2で
 再開発に伴う解体工事を前に、豊橋市駅前大通2の開発ビルに21日、別れを惜しむ「さらば」の文字が現れた。所有者が来月に企画するお別れイベントに賛同し、ビルに愛着を持つ市民らが掲示した。同じ敷地内ではもう1棟が完成間近。工事用仮囲いが取り払われ、後を追う開発ビルとの束の間の「そろい踏み」となった。

 中心市街地と開発ビルに愛着がある有志ら10人以上が集まり、駅前大通に面した5階から7階の窓に、画用紙を貼り合わせて「さらば」の文字を浮かび上がらせた。
 開発ビルは1972年に完成した旧サンマートビルを、81年から現所有者の総合開発機構が引き継いだ。隣の名豊ビル跡を含む約1・2㌶で建設中の再開発ビル「emCAMPUS(エムキャンパス)」の一角にあり、跡地に西棟(20階建て)が建つ。解体工事は6月に始まり、24年5月の完成を予定する。
 総合開発機構では5月8日から23日までビルの歴史や過去の催しを写真で紹介する、お別れイベント「さよなら開発ビル」を企画した。
 この催しに、市民有志らでつくる「開発ビル最終計画実行委員会」が賛同し、持ち込み企画とのコラボレーション(協働)が実現した。窓のメッセージは「さらば!開発ビル」と題した企画第1弾だ。
 実行委では、撮影ロケで開発ビルに愛着の深い映画監督の園子温さんのトークショーや、別れを惜しむペント大会も企画している。ほか、豊橋善意銀行のバザーやFM豊橋の生放送もある。
 実行委員の一人、河合伸行さん(45)は「長い歴史を持つ開発ビルに有終の美を飾ってもらいたい」と話す。
【加藤広宣】
解体を前に「さらば」のメッセージが躍る
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。
最新記事
藤城建設 さわらび会 蒲郡信用金庫 光生会 住まいLOVE不動産 虹の森 パーソナルカラー診断の名古屋・愛知
158商品のおすすめドッグフードを比較 hadato 肌を知る。キレイが分かる。 全国郷土紙連合 穂の国

日付で探す