豊橋刑務支所で中学生が仕事体験 受刑者役職員と面談も

2024/10/04 06:00(公開)
面談の体験をする濱野さん=名古屋刑務所豊橋支所で

 名古屋刑務所豊橋刑務支所で3日、豊田市立美里中学校2年生の濱野ラファエルさんが刑務官の業務を仕事体験した。

 

 職場体験は、法教育と受刑者の再犯防止、刑務官の仕事への理解を深めるために、数年前から取り組んでいる。

 「役に立つ仕事をしたいと思い、普段は見ることのない刑務所を志望した」という濱野さん。この日、面会室や食堂、刑務作業の風景などを見学し、刑務官の仕事への理解を深めていった。

 その後、護身術や受刑者との面談を体験した。柔術訓練では、道場で職員の指導を受けながら、護身術の技や受け身を実践した。面談では、事前に経歴や身元引き受け人、子どもの頃の習い事、家族構成などが書かれたシートを見ながら、特殊詐欺に加担して服役する受刑者役の職員に、犯罪を起こす経緯や今の気持ちなど疑問点を質問していった。

 濱野さんが「何を聞いたら良いかわからない」と尋ねると、職員は「面談は人となりを把握し、更生のための教育に生かすための第一歩。シートには表れない感情や単純に気になったことを聞くといい」などとアドバイスした。

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北川壱暉

 1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。

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