サイクリストに優しい田原 専用施設の整備進む

2021/05/10 00:02(公開)
たばこ販売機を改良した焼き菓子販売機=清水屋製菓舗で
たばこ販売機を改良した焼き菓子販売機=清水屋製菓舗で
 渥美半島を自転車で旅する観光客らを迎え入れようと、田原市内の各地で専用施設の整備が着々と進んでいる。休憩できるサイクルステーションのほか、幹線道路沿いの商店軒先では「栄養補給に」と自動販売機を改良して菓子を提供する。サイクリストに優しいまちづくりに知恵を絞っている。
 伊勢湾フェリーは今年度から、伊良湖町の伊良湖港乗り場付近にある待合所をサイクルステーションとした。
 サイクルラックを設置して、着替えスペースでも提供。WiFiのフリースポットを設け、空気入れなどの工具を貸し出す。営業は午後5時40分まで。
 市内には他に、「道の駅田原めっくんはうす」「道の駅あかばねロコステーション」にもサイクルステーションがある。市内の公共施設や鉄道駅、大型店や商店敷地内などにラックを置くなどして各事業者が協力している。
 また、江比間町の「清水屋製菓舗」は、軒先のたばこ自販機を改良し、自家製の焼き菓子を売り始めた。クッキーやバターケーキを土台に、アーモンドやクルミ、フルーツケーキをトッピングした3種類の焼き菓子を各250円で販売する。ただ、この自販機を使うにはたばこ専用の「タスポカード」が必要なため、誰でも使えるよう、本体にカードを備え付けてある。
 渡邉勝人店主(59)によると、たばこ販売は昨冬やめた。自販機を処分もできないため、活用法を考えた結果、焼き菓子を自販機の商品レーンに合わせて小分けして販売することにした。
 店は国道259号沿線にあり、休日には大勢のサイクリストが伊良湖岬を目指す。店先にはサイクルラックも置き、水分と栄養分を補給する休憩所に立ち寄ってもらいたいとしている。
 自販機は、たばこ80種類分が入る。まだ余裕があり、知人の自転車店主のアイデアでパンク修理グッズの販売も検討中だ。自身もサイクリストの渡邉店主は「安心して休み、安全運転で帰ってほしい」と話す。
 その他、市はレンタサイクルを使ったスタンプラリーも開催している。スタンプを集めると特産品をもらえる。自転車は公共、集客施設などで貸し出し中。田原めっくんはうすでは電動アシスト付き自転車もある。いずれも有料。
【加藤広宣、岸侑輝】
伊良湖港の待合所はサイクルステーションに=伊良湖港フェリー乗り場で
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まちなかの散策はレンタサイクル=田原城跡で
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