豊川信金とキャンプファイヤー提携で事業者支援

　豊川信用金庫は１日、クラウドファンディング「ＣＡＭＰＦＩＲＥ（キャンプファイヤー）」を運営する「ＣＡＭＰＦＩＲＥ」（東京都渋谷区）と業務提携契約を結んだと発表した。新型コロナウイルスの影響を受ける地域事業者の支援に役立てる。この日、東栄町の料理旅館「大崎屋」と、豊川市の花生産者「Ｍａｉｓｏｎ　ｄｅ　Ｖｉｏｌａ」の募集がスタートした。
　提携は６月１日付。売上増や商品・サービスのＰＲ、資金調達手段として役立てる。豊川信金は「従来の融資やファンドに加え、業務提携で、よりお客さまのニーズに合った資金調達の提案をしていく」としている。
　大崎屋の目標額は25万円。５０００円と１万円の支援コースがあり、それぞれ①「振草川産天然鮎の甘露煮、鮎御飯の素、奥三河産鹿のしぐれ煮の各２個セット」、②「振草川産天然鮎の鮎の塩焼き５本と①のセット」のリターンがある。
　大崎屋は１４０年の歴史がある。「クラウドファンディングをきっかけにコロナ終息後に東栄町までアユを食べに来ていただける一歩になれば」としている。
　「Ｍａｉｓｏｎ　ｄｅ　Ｖｉｏｌａ」の目標額10万円。７０００円と１万円のコースがあり、オリジナルの「パンジー・ビオラ」のリターンを用意した。
　２年前に廃業した仕入先の育種家生産者の農場と育種系統を引き継いだ。資金は今年10月に販売する新作ビオラのラベルデザイン費に充てる。
【山田一晶】