豊橋の3図書館にセルフ貸出機と返却機導入

2021/07/07 00:02(公開)
新たに導入されたセルフ貸出機=いずれも豊橋市中央図書館で
新たに導入されたセルフ貸出機=いずれも豊橋市中央図書館で
 豊橋市中央図書館、向山図書館、大清水図書館の3館は7日から、カウンターの職員を通さず、利用者が直接図書を借りて返せる「セルフ貸出機」「セルフ返却機」を導入する。新型コロナウイルス禍での「新しい生活様式」を取り入れた形。人との接触を減らして気軽に手続きできる。また、職員は業務軽減で生じる時間をサービス充実に充てたい考えだ。11月に開館予定のまちなか図書館にも導入する。
 図書を管理するシステムの更新に伴い導入した。セルフ貸出機は中央図書館は1階に3台、2階に1台、向山と大清水には各1台設置する。借りたい本を台の上に置き、貸出ボタンをタッチ、後はパソコンの指示に従って操作する。台に本を乗せた時点でICタグを読み取り、画面に借りる本が表示される。完了後は明細票を取り、そのまま本を持って帰宅できる。操作は簡単で、子ども向けにひらがな表記の操作画面にも切り替えられる。
 一方、セルフ返却機は中央図書館に2台、向山と大清水に1台ずつ。木製で幅55・4㌢、高さ68㌢、奥行き約70㌢。前面にある40×6・5㌢の差込口に1冊ずつ本を入れる。ローラー上を本が流れてカウンター内に移動する際、コンピューターがICタグを読み取り手続きが完了する。子どもたちも楽しく返却できそうだ。
 従来はカウンターを通して手続きした貸し出し延長も検索機でできるようになっているため、図書館ではこちらの利用も勧める。これまで特に限度がなかった貸し出しの延長は「より多くの人に読んでもらいたい」との思いから、1回限りに変更した。
 いずれも機械の近くに職員が立ち操作をサポートする予定。「週末には混むことも想定し、スタッフの配置を考えたい。業務を一部機械に任せることで、今までとは違った部分のサービスをより充実させていきたい」と館長補佐の津滝敦子さんは話す。
【田中博子】
一冊ずつ本を入れるだけ
一冊ずつ本を入れるだけ
カウンターの上に設置されたセルフ返却機
カウンターの上に設置されたセルフ返却機
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