豊橋で「公共交通ハッカソン」

2021/11/08 00:00(公開)
電車などの車両も提供した「交通ハッカソン」(いずれも提供)
電車などの車両も提供した「交通ハッカソン」(いずれも提供)
 公共交通の新たな可能性と付加価値を生み出そうと、「サイエンス・クリエイト」は7日までの3日間、豊橋市駅前大通1の豊鉄ターミナルビルなどで「交通ハッカソン」を開いた。社会人や学生ら約30人がチームでテーマを設け、課題解決へ知恵を出し合った。
 「ハッカソン」は、創意工夫や遊び心で驚くようなアイデアを出す「ハック」と「マラソン」を組み合わせたIT関連の造語。今回は3~5人のチームが電車や路線バス、タクシーなどの公共交通を生かすアイデア作りに取り組んだ。
 初日は協力者と呼ばれる専門家や学識者らが公共交通を取り巻く社会情勢などを説明。個人の関心事を元に現状と課題解決への取り組みなどを一人ずつ発表した。
 その上で関心事の近い参加者を誘うなどしてチームをつくり、残り2日間で実地調査をしつつ解決策を探った。アイデアの試作に必要経費も支払い、豊橋鉄道の協力でバスや電車に自由に乗れるよう支援した。
 ローカル情報を元に地図や行き先案内などのアプリ作りや「サウナ付きの市電」「駅や電車でキャンプ」といった大胆なアイデアが飛び出した。
 キャンプを提案したグループは、渥美線の車内空間をどう活用するかなどにも着目。車内で寝袋を使って寝たほか、机やノートパソコンを持ち込み「コワークングスペースはどうか」など徐々に煮詰めていった。
 最終日の発表会の内容を元に、豊鉄や東海交通などで事業化の可否を検討もする。
【加藤広宣】
電車内でアイデアを検証するグループ
電車内でアイデアを検証するグループ
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