新城・山びこの丘の新木工体験メニュー

　新城市玖老勢の学童農園山びこの丘は、利用者向けに新たな木工体験メニューを加えた。まな板、箸、バターナイフの３種類で、新型コロナウイルスの感染防止にと講師を必要としない体験メニューだ。学校が野外学習で活用しているほか、家族連れがキットを購入して園内で楽しんでいる。
　施設では「そば打ち」や「陶芸」「竹とんぼ」など８種類の体験教室を実施しているが、新型コロナの新規陽性者が増えていた時期は「３密」対策から中止していた。１年前に対面形式でなく個人で楽しむメニューとして「枝笛作り」、板に描く「木はがき」が好評を得た。
　そこで新たに木工体験メニューを考えた。県立田口高校林業科と協力し、実習林で伐採したヒノキ材で作った「まな板（カッティングボード）」、「箸」、「バターナイフ」の体験キットを仕入れた。
　箸やバターナイフは各６００円、まな板は１５００円で販売。小刀で削ったり、紙やすりで磨いたりして仕上げる。特にまな板は市販の飯ごうに入るサイズにした。
　感染数が減った夏場や緊急事態宣言解除後の10月以降には野外学習で利用する学校向けに箸、キャンプで宿泊する家族にはまな板の体験が好評を得ているという。
【安藤聡】