愛市憲章実践者ら表彰
豊橋市民愛市憲章推進協議会は11日、市役所講堂で「市民の日」の式典を開いた。まちづくりの規範「愛市憲章」の実践者らを表彰し、地域への愛情を再確認した。市民から選んだ「一日長」の6人が主要団体などの代表を務めた。
協議会は11月6~12日を「愛市憲章週間」と定めている。市民の日の式典では、愛市憲章に掲げる行動規範の実践者5人のほか、2017年に新設した「フォト&メッセージコンテスト」の優秀者4人を表彰した。
河合秀矩会長は「憲章の行動規範により、美しく温かで文化の香る理想のまちづくりに努めてほしい」とたたえた。
この日は市民から選んだ「一日長」が市役所、市議会、警察署、商工会議所や豊橋駅、豊橋郵便局の代表に就き、式典で紹介された。
一日市長 岡本さん
一日市長に任命された市立南部中学校の岡本華奈さん(15)は、3年生前期で生徒会長を務めるなどリーダーシップの持ち主だ。
この日は市長室で浅井由崇市長と対面。「市長のいす」に腰掛けて、浅井市長の手ほどきで各部署から届く決裁書類に市長印を押した。
浅井市長は「多くの市民からたくさんの要望が届く。現場の実情を踏まえて優先度や予算について議会と議論する」と仕事について説いた。
行政デジタル推進室も訪ね、AI(人工知能)や機械学習などの技術による行政の効率化などを視察した。
岡本さんは「市長のいすはふかふかで座り心地もいい。重要なことを決断する難しさを肌で感じた」と振り返った。
一日警察署長 長田さん
「一日署長」に就いたJA豊橋総務部の長田彩さん(27)は、豊橋署で鈴木彰署長から委嘱状を受け取った。
鈴木署長は「年末に向けて交通事故や犯罪が増える傾向にある。多くの市民に防止を呼び掛けてほしい」と一日署長の活躍に期待した。
続いて署員らと豊橋駅東口ペデストリアンデッキを訪れ、街頭での啓発活動に取り組んだ。交通安全と防犯のチラシや啓発品を配り、駅利用者や通行人らに注意を呼び掛けた。
JA豊橋では地域の交通安全活動に積極的に取り組んでいる。長田さんは「街頭で安全を呼び掛けることで、一人ひとりの意識が高まってくれたら」と話した。
交通安全や防犯を呼び掛ける「一日警察署長」の長田さん=豊橋駅東口で
愛市憲章行動規範の実践者表彰=市役所で