雑紙の分別袋を試験的に無料配布

　豊橋市は、市内ホームセンター２カ所と協力し、雑紙の分別用袋１０００枚を試験的に無料配布している。12日まで。雑紙は新聞や段ボール以外でリサイクルできる紙。菓子やティッシュの箱、カレンダーなどを指す。
　市は昨年度に燃やすごみの中に含まれるリサイクルできる古紙を調査した。その結果、雑紙は51％と半分を占めていること＝円グラフ＝が分かった。
　雑紙は市内の小中学校で開かれる地域資源回収やリサイクルステーションで集めたり、市内イベントで袋を配るなどして回収を呼びかけていた。一方、新型コロナウイルスの影響で資源回収やイベントが中止となり、市民が気軽に雑紙を出す場所がなくなり、回収数が減少していた。
　市は新型コロナ禍でもリサイクルの推進を市民に促すため、多くの人が利用するホームセンターに協力を依頼。試験的として袋を配布することが決まった。
　場所は古紙回収協力店の「ジャンボエンチョー豊橋神野店」「ＤＣＭカーマ21豊橋汐田橋店」。１世帯１枚で市指定ごみ袋を買った人が対象。
　袋はリサイクル可能な紙の種類や出し方をイラストで表示した。家庭にある紙袋での代用方法や市ごみ分別促進アプリ「さんあ～る」も紹介している。
　協力したＤＣＭカーマの杉森拓也副店長は「ＳＤＧｓに取り組んでいるので、協力したい」と話した。
　市環境部環境政策課の白藤謙一さんは「今後も拡充したい」と話した。
【林大二朗】