豊橋市を舞台に制作した短編映画「竹とタケノコ」(川上信也監督)がこのほど、東海市芸術劇場であった「第15回知多半島映画祭」にノミネートされ、最優秀のグランプリを受賞した。出演した清水尚弥さんが主演俳優賞、佐藤みゆきさんが助演俳優賞に選ばれた。
映画祭は市民有志の立ち上げで2011年から続く。ショートフィルムの普及を目的に、全国からコンペティション部門の作品を募っている。今回は応募370作品から5作品をノミネート、1日に会場で上映した。
同作品は清水さん演じる三島悠人、両親役に駿河太郎さんと佐藤みゆきさんが出演する。手筒花火に夢中な父と発達障害を抱えつつ好きな絵にのめり込む息子、見守る母が手筒花火を通じ親子の絆を再確認する。すべて豊橋ロケで制作し、手筒制作などに協力した市民らも出演した。
作品のプロデュースに携わった市内在住の谷口由里子さんは「このような評価をうれしく思います」と喜んだ。これまでの歩みについて「出会った豊橋の皆さんの温かさに触れました。映画で東三河を盛り上げ、恩返しも少しずつ実現できていると実感します」と感謝した。今後は「刈谷市や新城市での上映イベントも決まりました。さらに豊橋の魅力を全国に届けたい」と意気込んだ。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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