田原で観光タクシー運行始める

　田原市で営業する「豊鉄タクシー」と「渥美交通」が、観光タクシーの運行を始める。16日、報道関係者向けの試乗会があった。
　新型コロナウイルス禍で落ち込んだ利用者を呼び戻すための新規事業。菜の花まつりの開催期間に合わせ、タクシーを使った自由度の高い観光地巡りのプランを提供する。不特定多数の乗り合わせはなく、１組１台で市内を回る。
　豊鉄タクシーは、利用者の希望に合わせて好きな観光地を巡るフリープラン。１組４人までで、４時間コースが２万８０１０円、５時間コースが３万５０１０円。例として、三河田原駅前から田原城跡、蔵王山展望台、田原まつり会館、市内の好きな店で昼食、「道の駅田原めっくんはうす」のコースをたどる。変更も可能。伊良湖菜の花ガーデンを中心とした「菜の花めぐりコース」市内の寺を回る「東海七福神めぐりコース」などのプランもある。
　渥美交通は「ＬＯＶＥ愛知キャンペーン」を利用したフリープランを提供する。１組最低８人で、１人当たり５０００円。県外の人や８人未満は適用外となり、１人当たり１万円。４時間で自由に観光し、「道の駅田原めっくんはうす」で１人３０００円相当の土産をプレゼントする。
　豊鉄タクシー営業部の山本和弘課長は「タクシーの運転手とのコミュニケーションも含め、自由な観光を楽しんでもらえたら」と話す。渥美交通の鈴木雅代表は「小回りの利くタクシーで、観光バスでは行けない市内散策を楽しんで」と語った。
　ツアー受け付けは18日から。「豊鉄観光サービス　エモア旅行センター」（０５３２・54・５６９１）か、「田原観光情報サービスセンター」（０５３１・23・２５２５）へ。
【岸侑輝】