豊橋市消防本部が雑居ビル緊急査察

2021/12/23 00:00(公開)
緊急査察で消火器の状況を確認する消防職員=豊橋市駅前大通1で
緊急査察で消火器の状況を確認する消防職員=豊橋市駅前大通1で
 豊橋市消防本部は、大阪市北区で17日に発生したビル火災を受け、27日までの間、市内全域の雑居ビルなど88施設に防火設備などの緊急査察を実施している。
 大阪の火災では死者25人、負傷者4人が出た。現場のビルは地上へ出る階段が一つしかない「特定1階段防火対象物」と呼ばれる。階段付近で出火したため、ビルに煙が充満し、多数の人が逃げ遅れたと考えられる。
 豊橋市内には、地下または3階以上の部分に、飲食店などの不特定多数の人が利用する施設があり、避難に使える階段が一つしかない施設が88ある。火災前の今月2日にも雑居ビルの夜間特別査察を実施、防火扉や消火器を点検したばかり。
 火災後、総務省消防庁は、全国の消防本部に、管内の雑居ビルや、現場のビルに類似する建物を対象とした緊急の立ち入り査察をするよう通知した。これを受け、豊橋市消防本部予防課と中消防署、南消防署の職員が全施設の緊急査察を始めた。22日にはビルが立ち並ぶ駅前大通1などを回った。消防職員はビルオーナーに火災時の避難方法を説明した。消火器の状況や避難通路の管理状況を確認した。
 市消防本部予防課課長補佐の稲垣博之さんは「自分たちの命を守る術を日頃から考えて」と呼びかけた。
 査察を受けたビルオーナーの浅井孝倫さんは「いつもお客さま様が安全に避難していただくことを頭に置いている。査察でその意識が高まりました」と語った。
【林大二朗】
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