設楽ダムに体験活動施設を整備へ

2022/01/24 00:02(公開)
設楽ダム完成予想図とダムサイト(右下の赤色部分)=設楽ダム工事事務所提供データを加工
 東三河広域連合は来年度から、2026年度の完成を目指す設楽ダム(設楽町)の建設用地に「山村都市交流拠点施設」を整備するための基本計画作成に入る。子どもの野外体験学習やダム湖を訪れた観光客らの宿泊施設などを想定する。広域連合議会2月定例会に関連予算案を提出する。
 施設整備はダム建設同意に伴い、豊橋市など受益者の豊川(とよがわ)流域5市が08年度に水源地の設楽町に約束した。流域自治体で作る豊川水系総合開発促進期成同盟会が昨夏に基本構想をまとめた。
 基本計画はこの構想を踏まえ、具体的な機能などを示す。新年度の一般会計予算案で2600万円を盛り込んだ。
 具体的には▽子どもを対象にした水と森林などの体験学習▽キャンプやスポーツレジャーなど観光誘客▽観光地をビジネス拠点にする「ワーケーション」など新たな需要の掘り起こし-などが考えられる。
 構想によると、施設はダム湖南側、建設残土を処理する「土捨場」(約5・9㌶)に整備する予定だ。イベント用の芝生広場や多目的グラウンド、滞在や滞留が可能な宿泊施設などを備える。設楽町と流域市町で検討組織を立ち上げ、詳細を煮詰める。
 水と森林の大切さを育む公共施設としての機能を保った上で、事業の採算性も重視する。整備から管理運営に「民間活力活用手法」(PPP)の導入も検討している。整備費や管理運営費は地方創生拠点整備交付金などの活用を考えている。
 整備予定地は設楽町の中心部や東名高速などへのアクセスがいい。奥三河では近年、アウトドア志向のほか、新型コロナウイルス禍で「密」を避けたい新たな観光客の需要が増えている。広域連合では「既存施設との相乗効果も図りたい」と話す。
【加藤広宣】
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