市営住宅の建て替えに豊橋市がPFI活用へ

2022/01/25 00:02(公開)
建て替え時は民間資本やノウハウを活用する市営住宅
 豊橋市は、老朽化した市営住宅の建て替えに、PFI方式などの導入を検討する。民間資本やその知見を生かす。建物の高層化で余剰地を生み出し、公共施設や商業施設などを造る。来年度から10年間の指針となる新「住宅マスタープラン」の素案に盛り込んだ。パブリックコメントなどを経て年度内に作成する。
 新プランに掲げる重点プロジェクトで、市営住宅の有効活用策の一つに加えた。同じ敷地に建ち並ぶ住居棟を建て替えで高層化し、効率的な土地利用を可能にする。PFI事業者らの提案を生かし、余剰地の活用法や効率的な運営を図る。
 具体的には、福祉や子育て支援などの公共サービスや、にぎわいを生む施設を想定。周辺住民が利用することで、新たなコミュニティー形成にもつなげたい考えだ。
 同じ重点プロジェクトに掲げた市営住宅の集約統合の進度を踏まえ、存続すべき住宅のうち更新時期を迎えたものから順次実施する。PFIの活用方策を2026年度までに練り、27年度以降の実施を目指す。
 市住宅課によると市営住宅の総戸数は昨年4月1日現在で9カ所計3851戸。1981年以前に完成した旧耐震基準のものは44・2%、建て替え可能な耐用年限の2分の1を超えるものは61・5%に上る。市は廃止を含む住宅の集約統合により、今後10年間で総管理戸数を230戸減らすなど適正化を進める方針だ。
 プランの素案について、2月中の市民向けパブリックコメントで意見を募る。その後、策定委員会や策定会議での調整などを経て年度内作成を目指す。
【加藤広宣】
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