篤志面接委員の村松さんを法務大臣表彰

2022/01/27 00:00(公開)
法務大臣表彰を受けた村松史子さん=名古屋刑務所豊橋刑務支所で
法務大臣表彰を受けた村松史子さん=名古屋刑務所豊橋刑務支所で
 受刑者への更生活動に貢献したとして、豊橋市西幸町の会社役員村松史子さん(75)が法務大臣表彰者に選ばれた。名古屋刑務所豊橋刑務支所で26日、伝達式があり、細井守支所長から表彰状が手渡された。
 村松さんは2003年7月に支所の篤志面接委員に就いた。支所では長くパソコンクラブの講師を務めた。他にも最近は釈放前指導で社会復帰に必要な技能や教養、心構えなども講義する。
 表彰について村松さんは「長く務めたが道半ばといった心境。まだできることは多い」とさらなる活躍を誓った。
 篤志面接委員としてのこの20年間は「受刑者を導く立場。自分だけでなく家族を含め足元から律する日々だった。交通違反すら許されない心構えで挑んだ」と話す。
 19年には女子刑務所に体制が変わった。地元のパーソナリティーと組んで、所内で月1回放送の録音番組でDJも務める。受刑者のリクエストカードには曲目以外にメッセージなどもつづられ、面談とは違うコミュニケーションも生まれた。
 受刑者との面接では常に宮本武蔵の「我以外皆我師(我以外、みな我が師)」を引く。受刑者には「目の前のすべてが手本になる。他人に尽くし、施されたら感謝する人生を歩んでほしい。再犯を防ぐ道へ少しでも導きたい」と話す。
 長続きの決め手は「私欲のないボランティア精神。奇をてらわず、淡々と続け、彼女らの道しるべになりたい」と誓いを新たにした。
【加藤広宣】
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