乳製品の消費促進で支援

　学校給食向け乳製品の消費低迷が予想される春休みを前に、豊橋市と中央製乳（植田町）は２２日、市役所「市民ひろば」で消費促進キャンペーンを実施した。新型コロナウイルス禍で消費が落ち込む中、心配される生乳の大量廃棄の回避と酪農家支援を図る。
　昼休みを挟んで約３時間、臨時販売所を設けた。「のんほい牛乳」（１㍑）など紙パック牛乳をはじめ、ヨーグルトやプリン、バターなどの乳製品８品が店頭に並んだ。
　職員には事前に部署などで購入予約した８７９品を販売。昼休みに入ると商品の受け取りに訪れる職員でにぎわい、一般来庁者も当日品を求めて店頭に並んだ。
　コロナ禍で消費低迷が続く中、学校給食がなくなる長期休業時は乳製品用の生乳が過剰在庫に陥りやすい。昨年末は全国で５０００㌧の生乳廃棄の危機に陥り、各地で広がった消費拡大運動で廃棄は避けられた。
　市の販促キャンペーンは昨年12月に続く第３弾。中央製乳の草柳朋営業部長は「最近は廃棄問題への認知も進み、消費者からの支援も増えてありがたい」と感謝した。
【加藤広宣】