豊橋市は一部公用車の燃料として、家庭や飲食店の廃食用油を原料とするバイオディーゼル燃料を混合した軽油を試験導入する。3月までの試験期間を経て、支障がなければ来年度から対象車両を増やす。
植物油や廃食油など生物資源を原材料とするバイオディーゼル燃料を5%混ぜた「B5軽油」を使う。製造元のサーラエナジーから購入し、軽油を動力源とする散水車とダンプカーの計3台に活用する。順調なら期間内にほかの車両にも対象を広げる。
混合燃料は、てんぷら油など家庭から出る使用済み食用油のほか、サーラが市内飲食店で回収した廃食用油から精製。市のステーションに集まる油からは年間約7㌧のバイオ燃料ができる。精製量が増えれば、将来的には現在46台あるごみ収集車への利用も見込む。
サーラは2007年から、てんぷら油など廃食油の回収とバイオ燃料精製を事業化した。現在はグループ内での利用にとどまるが、連携効果で精製量が増えれば一般供給も視野に入るという。
バイオ燃料の公用車利用は2022年の名古屋市に続き県内2番目。ゼロカーボンシティ推進課は「原材料が植物由来のため、二酸化炭素排出量を大幅に減らせる。安定供給で一般利用も広がってほしい」と期待する。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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