ウクライナは降参しない!

浅野氏が安保研リポート

　豊橋市出身で元衆院議員の浅野勝人氏は、理事長を務める安保政策研究会の「安保研リポート」でウクライナ特集を組んだ。浅野氏は「ウクライナは降参しない！アナログ大統領の誤算」と題し、ロシアのプーチン大統領を非難した。
　特集は３月25日発行の第40号に掲載した。浅野氏のほか、国際情勢などに詳しい理事ら９人が執筆した。
　浅野氏はプーチン大統領について、世界に広がるソーシャルメディアを通じて国際世論を敵に回している状況から「アナログ大統領」「時代錯誤の独裁者」と痛烈に非難した。ウクライナへの執着などのから「パラノイア」（精神病）と指摘される点も支持した。
　浅野氏は「首都キーウを攻略して親ロシア政権をつくろうとしたが、抵抗にあって見事に目論見が外れた」と説明。そのうえ上で「プーチン大統領のアナログ思考や独裁者の顔を見破ったことで、誤算と事実上の敗北を予見できた。結果的にＳＮＳで国際世論を敵に回した上に、ＮＡＴＯ（米国や欧州主要国）のウクライナへの軍事支援強化を促すことにもなった」などと掲載記事について分析した。
　また「ロシア軍は統率が乱れて略奪、破壊と殺りくにのめり込んだ。国土と家族を守ろうと命懸けで戦うウクライナ兵の士気と比較にならない。ロシアの戦争犯罪と虚偽虚言が露呈し、結果的にロシア寄りのインドや中国も態度を鮮明にしづらくなった」とも指摘。
　掲載から約３週間で情勢は予測通りに推移している点を強調。ロシアの迷走ぶりから、一歩も引かないウクライナの強い姿勢を確信したとしている。　
【加藤広宣】