コンペのガイドライン発行、豊橋の味岡さんが製作に関わる

2022/06/07 00:00(公開)
冊子「コンペティションのガイドライン」とシンポジウムのチラシ
冊子「コンペティションのガイドライン」とシンポジウムのチラシ
 国内外約3000人のデザイナーが加盟する「日本グラフィックデザイン協会」は、冊子「コンペティションのガイドライン」(B6判、34㌻)を発行した。同会創作保全委員長を務める作家の味岡伸太郎さん(豊橋市菰口町)も製作に関わった。
 デザイナーにとって、コンペティションは、シンボルマークなどを主催者が広く募集すること。東京五輪2020ではエンブレムデザインの募集などで活用された。冊子では問題点を指摘し、よりよい方法を実現するための応募要領のモデルフォーマットを掲載した。
 問題点として「1点の作品を求めるために、大勢が無償の仕事をすることになる」「商標権の確認までデザイナーに求める」ことなどを挙げる。具体的には、賞金をもらえるのは一部の応募者に限られ、結果的に多くのデザイナーに無償の仕事を強いることになっている。商標権の確認をするには多額の費用がかかり、デザインが採用されたことで得られる賞金では、足りないケースが多いことなどと指摘する。
 味岡さんは「優れたデザインを追求しながらも、クリエーターの権利を守るために必要なノウハウを紹介しています。デザインを募集する団体の関係者も、応募するデザイナーにも読んでほしい」と話す。
 協会のホームページからダウンロードできる。また8月20日に東京ミッドタウンで関連のシンポジウムがある。【竹下貴信】
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