8月2日に田原市中央図書館20周年

2022/07/30 00:00(公開)
開館20周年記念展示をPRする是住館長=田原市中央図書館で
開館20周年記念展示をPRする是住館長=田原市中央図書館で
30日に誕生日会イベント

 田原市中央図書館が8月2日に開館20周年を迎える。30日には誕生日会イベントとして大活字本の贈呈式や複製絵画の展示と音楽の生演奏などの「音楽と絵画の世界」がある。
 2002年に旧田原町図書館として開館。それまで町に図書館がなく、文化会館に約160平方㍍の図書室が置かれていた。
蔵書数は35万冊。初代館長は東京都日野市立図書館から森下芳則さんを迎えた。翌年8月20日に田原町と赤羽根町が合併して田原市になり、名前も市中央図書館へ変わった。
 館は延べ約4000平方㍍。吹き抜けがある2階の回廊部分にも多くの本が並び、開放的な構造になっている。先進的な設計で注目を集め、2020年に日経BPが発表した「人口10万人未満の自治体での全国視察ランキング」では37位に入った。湊かなえさん原作の映画「少女」の冒頭シーンの撮影にも使われた。
 特徴的な制度として、行政議会支援サービスがある。職員や議員のため、他の自治体の先進事例や施策の裏付けに関する本や情報を取りまとめる。多くの市町村で機能していないと問題になっている議会図書館の代替を果たす仕組みだ。
 蔵書やサービスの充実が進み、07年の市総合計画施策の市民意識調査では「図書館の充実」が1位に輝いた。現在は年間約1万5000冊を入れ替えている。貸し出し点数は21年が約65万冊。市民1人が年間10冊を借りた計算で、全国平均の5冊を大きく超える。お話し会など毎年50以上のイベントが開かれ、数多くのボランティアにも支えられている。1963年からの東愛知新聞もデータベース化されている。
 30日から開館20周年記念「ありがとうをつなげよう」として年表や写真、新聞記事、図書館のエピソードなども展示。31日には人気イベントの除籍本ガレージセールもある。是住久美子館長は「市民の方々と一緒に成長してきた図書館。これからも一緒に歩んでいきたい」と語った。
【岸侑輝】
特徴的な吹き抜け構造。さまざまなところに静かな読書スペースがある
特徴的な吹き抜け構造。さまざまなところに静かな読書スペースがある
完成当時の航空写真(提供)
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