9月から豊橋市民病院がフリーWiFiに

　豊橋市民病院（青竹町）は９月から、病室などでインターネットを使えるよう、院内の公衆無線ＬＡＮ（フリーＷｉＦｉ）サービスを始める。従来の利用可能エリアに加え、病室でもインターネット環境が整う。入院患者の療養環境充実とともに、院内での新型コロナウイルス感染拡大防止にも役立てたい考えだ。
　事務局によると、ＷｉＦｉが医療機器に与える影響はここ数年でなくなったため、通信可能なエリア拡充することにしたという。すでに環境が整う外来待合や病棟デイルームのほか、コロナ病床を整備中の南棟を除く全病室や院内喫茶店などでも使えるようになる。
　新型コロナの影響で入院患者の自由な面会が制限される中、個室やデイルームで家族や友人とのビデオ通話なども可能になる。フリーＷｉＦｉのためデータ通信量を心配することなく、映画観賞やＳＮＳなどのネット環境を楽しめる。
　端末を使うため病室から出る必要がなくなるため、室外でのコロナ感染防止にも役立つ。
　コンピューターウイルス対策として、フィルタリング機能で有害サイトへのアクセス制限など安全性も確保した。災害発生時にメールアドレスなどによる認証なしで使えるサービスに対応し、安否確認や情報収集などにも役立てられる。
【加藤広宣】