学生アイデア生かす公共建築コンペ

2022/08/29 00:00(公開)
最優秀賞の大久保さん(中央)と上位入賞の学生=まちなか図書館で
最優秀賞の大久保さん(中央)と上位入賞の学生=まちなか図書館で
 公共施設の整備に建築を学ぶ学生のアイデアを生かそうと、豊橋市が全国公募した「とよはし公共建築学生チャレンジコンペティション」の最終選考が28日、同市駅前大通2の「まちなか図書館」であった。新築移転する保育園の設計について高校や大学生ら8組が提案した。最優秀は名古屋工業大学の大久保芽依さん(4年)のグループに決まった。
 公共建築設計への学生の関心を深めてもらおうと初めて企画した。今回のテーマは、2025年につつじが丘へ移転する新吉保育園の設計案。最優秀をはじめ上位入賞者の案を基に、最適なものを設計に生かす。
 1次選考は全国114組の応募があり、書類選考などを経て8組が最終選考に進んだ。幼稚園や保育園、学校建築で知られる建築家の手塚貴晴氏(東京都市大教授)を審査委員長に選考した。
 最優秀賞の大久保さんと塚本直也さんは「うつろいのなかに」をテーマに、外観を「8の字」状の建物とした。簡素だがまちのシンボルをイメージした。すり鉢状の地形などを生かす配置、雨の日も滝のような雨垂れを室内から楽しめる屋根の形状などを工夫した。
 大久保さんは「建物形状や保育室の移設など修正もあった。迷ったときの園児への聞き取りは役立った。手塚先生が気に入ってくれたのが自信につながった」と喜んだ。 優秀賞に選ばれた名工大の中山朋紀さんら、立命館大の森本龍さんらの2組のほか、特別賞3組から豊橋技術科学大学の佐藤玄太さん(修士2年)の案を今後の基本設計に生かす。採用された学生は市のワーキング会議で案を具現化し、基本設計監修に携わる。
【加藤広宣】
建築模型などを使って提案説明する学生
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学生が公共建築の設計提案に挑んだコンペ
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