豊橋市民病院が選定医療費引き上げへ

2022/09/06 00:00(公開)
10月から定額負担を増額する豊橋市民病院
10月から定額負担を増額する豊橋市民病院
 豊橋市民病院は10月から、紹介状のない患者に定額負担を求める選定医療費について、初診時は7700円、再診時は3300円に引き上げる。初期治療と高度専門医療のすみ分けを図る「外来機能の明確化」などを掲げた国の制度改革の一環。
 選定医療費の改定は診療報酬改定により、定額負担患者の診療に関する保険給付範囲と定額負担額が見直されたことに伴う措置。
 外来診療の明確化と医療機関同士の連携を推進する国の制度では、病床200以上の地域医療支援病院に定額負担の徴収を義務付けている。市民病院は2016年以降、初診時5500円、再診時に2750円の負担を求めている。
 徴収対象の範囲も見直し、通院している診療科と別の診療科に紹介状を持たず受診した場合は徴収対象となる。再診時の対象も「受診科の医師が病状の安定などを理由に地域の医療機関に紹介する申し出があったが、継続して受診した場合」と定めた。
 定額負担患者に対する保険給付範囲も見直す。初診時は初診料から200点(2000円)を、再診時の外来診療料からは50点(500円)を控除対象とする。
【加藤広宣】
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