絵本で公共交通を身近に

2022/09/06 00:00(公開)
市電車内での読み聞かせ「おはなしでん」なども好評だった
市電車内での読み聞かせ「おはなしでん」なども好評だった
豊橋市の取り組みJCOMMデザイン賞

 絵本を使って幼少期から公共交通を身近に感じてもらう豊橋市の取り組みが、日本モビリティ・マネジメント会議(JCOMM)が主催する今年度「JCOMM賞」のデザイン賞に選ばれた。地元出身の作家と路面電車をテーマにした絵本をつくり、読み聞かせイベントを電車内で開いて子どもの関心を引き付けた点などが評価された。
 国土交通省と土木学会が共同で開く会議で、行政や研究者らが参加する。デザイン賞のほか「マネジメント」「プロジェクト」「技術」がある。
 市の取り組みでは昨年度、市内出身で絵本作家の高橋祐次さんと絵本「ガタゴトポーン!トヨッキーのぼうけん」を作った。市のマスコット「トヨッキー」が友人の家を訪ねるため、豊橋鉄道市内線(市電)やバスに乗った様子を描いた。擬音などを多用し、幼児が楽しめる内容にした。
 絵本は市内の保育園や図書館などに配り、定期的に開く読み聞かせイベントでも活用した。昨年10月には走る市電車内での読み聞かせ「おはなしでん」も好評だった。
 絵本の企画案は有識者や読み聞かせボランティアや育児当事者、交通事業者との座談会でのアイデアを高橋さんが具体化した。
 JCOMMは「絵本制作や電車でのイベントなどを組み合わせ、子どもたちの関心を引き付けられた。市民や民間事業者を巻き込んだ手法は幅広く応用できる」と評価した。
【加藤広宣】
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