「地域猫活動に理解を」 蒲郡市がセミナー

2022/09/13 00:02(公開)
講演する植木代表=蒲郡市民会館で
講演する植木代表=蒲郡市民会館で
 蒲郡市は11日、地域猫活動を紹介するセミナーを市民会館で開いた。飼い主のいない猫(野良猫)問題に関心のある市民約50人が集まった。
 講師は、大府市で13年にわたって地域猫活動に取り組む「おおぶ地域ねこの会」の植木祐子代表。植木代表は「餌をやらなければ、猫はいなくなる」は誤解だと指摘。「猫は人が生活しているテリトリーに生きているので、餌がなければごみをあさる。毒をまいたり、捨てたりすれば、重くなった動物愛護法で処罰される」と述べた。
 1匹の雌猫は繁殖して1年で79匹にまで増えるという。これを解決するには地域猫活動しかなく、猫を捕獲し、不妊・去勢手術のうえで元の場所に戻し、餌とトイレを地域で管理して見守れば、1年で目に見える成果がある、と話した。繁殖しないため、数年でいなくなるという。
 地域猫活動の副次的効果として①子どもたちが生命の尊重、弱者への思いやりを学ぶ②地域住民が小さな命に関心を寄せることで、重大犯罪の兆しとなる小動物への虐待がなくなる-などを挙げた。ほかにも「地域猫活動を通した新たな住民の交流が生まれる」「交通事故による猫の死骸処理費が減る」などもある。
 会場からは、近所で猫に餌をやっている人への対応などについて質問が出た。植木代表は「地域の環境問題としてみんなで考えることが大事」とアドバイスした。
 続いて市が、今年度からスタートした不妊・去勢手術に対しての補助金制度について説明した。
【山田一晶】
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