昔の地図で新城の町巡り

　90年前の地図を使ったウオーキングイベント「昭和６年発行　新城町略図を歩く」が17日、新城市であった。20人が約３㌔を歩いた。
　街並みを歩いて魅力を再発見しようと市が初めて企画。１９３１年に南設楽郡新城町の消防組が発行した「新城町略図」を使った。市文化財保護審議委員の高田孝典さんが案内した。
　市役所を出発して新城駅方面へ。「町並」信号交差点では当時の金融機関が建ち並んでいたこと、近くの水路は戦国時代に築城された新城城の堀跡であること、新城駅南側は映画館「新富劇場」の跡地で駐車場になっていることを確認した。また区画整理事業で当時あった道路がなくなっていることを示した。それぞれの場所で高田さんが当時の写真を見せて説明したほか、新富劇場跡地では当時の防火水槽が今に残っていることも示した。
　駅南側の宮ノ西で50年以上商売し、現在は居酒屋を営む杉浦繁子さんも参加した。「昔の良い時代を思い出しました」と話していた。
【安藤聡】