豊橋で桜丘中30周年式典

　私立桜丘中学校の創立30周年式典が22日夜、豊橋市西小田原町の「穂の国とよはし芸術劇場プラット」で開かれた。３度にわたる開校と再興から、この30年間の歩みを振り返り、新時代への一歩を踏み出した。式典後は３年生のミュージカルも上演した。
　桜丘学園理事長の満田康一校長は「個性や可能性に気付き、国際的な視野と課題解決力を備えた人材を育ててきた。生徒、教員、保護者の信頼関係が発展の原動力。地域社会や小中学校関係者の温かい支えでここまで来られた」と感謝した。
　生徒会長の藤原志帆さんは「新型コロナウイルス禍の学園生活で窮屈さも強いられたが、相手を思いやって行動する人間に成長できた。やりたいことを追求できる桜丘のいいところを受け継ぎたい」と述べた。
　来賓代表の浅井由崇市長は「個性豊かな生徒と情熱あふれる教育で多くの人材が輩出した。豊橋市政は『人づくり』をまちづくりの根幹と位置付けている。一緒に実現したい」と期待した。
　式典後は３年生が「夢を叶えるのはいつだって自分次第だ」と題したミュージカルを上演。出演から音響や照明などを生徒が手掛け、中学生活の集大成を披露した。
　同校は１９０９年開校の裁縫塾が起源。47年の桜ヶ丘中学校開校（55年休校）を機に61年の再開校（73年休校）を経て93年に再々開校。２００５年から高等部と中高一貫教育体制を敷く。４月現在で生徒数２５８人。
【加藤広宣】