がん治療製品の開発・製造で連携 蒲郡のJ-TECなど

2022/09/28 00:02(公開)
会見する畠社長㊧ら=東京都中央区で(J-TEC提供)
会見する畠社長㊧ら=東京都中央区で(J-TEC提供)
 蒲郡市の再生医療製品メーカー「ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(J-TEC)」と親会社で大手化学メーカーの帝人、三井不動産、国立がん研究センター(NCC)の4者は27日、がん治療製品の研究開発から生産までを共同で取り組むと発表した。千葉県柏市に拠点を設け、2024年春にスタートする。
 三井不動産が柏市内で運営する施設「三井リンクラボ柏の葉1」に帝人とJ-TECが入る。施設に隣接する国立がん研究センター東病院、同センター先端医療開発センターと連携する。
 帝人とJ-TECは開発製造受託、NCCはコンサルティング、三井不動産は会場提供と取り組み支援を担う。
 がん治療は近年、免疫細胞療法をはじめとする再生医療を用いた開発が進む。製品の実用化には薬事承認や品質管理、専門知識が必要とされ、4者が連携する仕組みを構築することにした。
 J-TECは2009年に自家培養表皮「ジェイス」を、13年に自家培養軟骨「ジャック」を、20年に自家培養角膜上皮「ネピック」を、21年に自家培養口腔粘膜上皮「オキュラル」を、厚生労働省から保険適用を受けて製品化した実績がある。27日に都内であった記者会見で畠賢一郎社長は「製品開発を進めるには連携が大切。時代に合わせてニーズを柔軟に対応できる体制ができる」と期待を述べた。
 また帝人再生医療新事業部の中野貴之部長は柏市を新たな開発業務受託拠点とするほか、J-TECの蒲郡市内施設を開発と受託製造拠点に位置づけることも明らかにした。
【安藤聡】
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