東三河でマイナカード普及は進まず

2022/10/13 00:00(公開)
ポイント付与などは申請者の関心も強いという=豊橋市役所のマイナポイント支援コーナーで
ポイント付与などは申請者の関心も強いという=豊橋市役所のマイナポイント支援コーナーで
 総務省が発表するマイナンバーカードの普及状況で、東三河8市町村の交付率は9月末時点で5割を切る水準にとどまっている。5割超は蒲郡市と豊根村のみで、ほかの市町は全国平均の49%を下回る。国のキャッシュレスポイントや自治体の出張サービスなど普及策を打ち出すが伸び悩んでいるようだ。
 東三河の普及率は蒲郡市の54・2%がもっとも高く、他に5割を超えたのは豊根村の52・1%の二つだった。
 これに新城市の48・1%、田原市46・7%、豊川市45・7%、豊橋市44・9%と続いた。東栄町は41・9%、設楽町は37・3%で低い水準にとどまっている。いずれも県内平均の48・5%も下回っている。
 普及が進まない背景として交付の利点や恩恵が少ないことや、個人情報の漏洩を恐れることなどが挙がっていた。
 自治体も手続きを支援するなど普及率アップへ試行錯誤する。
 豊橋市では市民館や大型商業施設へ出張して申請を支援するサービスを続けている。2年前から申請者が10人以上集まった企業にも出張することにしたが、利用は伸び悩んでいるという。
 今年6月末以降は国がキャッシュレス決済のポイントを与える「マイナポイント」の第二弾を始めた。豊橋市もカード所有者を対象に6月から支援コーナーを設け、ポイントとカード情報を「ひも付け」する手続きを支援している。9月は3648人が訪れた。
 市民課では「マイナポイントの周知で瞬間的に交付率は上がるが、あとが続かない。『手続きが面倒で個人情報が洩れるのが怖い』などの先入観がまだ支配的。利便性を正しく伝えていきたい」と話した。  
【加藤広宣】
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