大澤科学技術振興財団が助成費贈呈式

　大澤科学技術振興財団は17日、今年度助成費贈呈式を新城市有海の「オーエスジーＮＥＯ新城工場」で開いた。大澤伸朗理事長（オーエスジー社長）が採択を受けた研究者に助成決定書を手渡した。
　財団は日本の製造業を支える科学技術の振興を目的に１９９１年７月に設立。国内の大学、研究所、非営利研究機関に所属する研究者に助成を続ける。今年度は研究開発に31件、国際交流に２件を採択し、計６０３５万５０００円を助成する。
　新型コロナウイルス禍で過去２年、贈呈式を中止していた。３年ぶりの開催だった。大澤理事長は「日の目を見ない研究活動かもしれないが、多くの可能性を信じています。今後も支援していきます」とあいさつした。
　助成を受けた研究者を代表し、大阪産業大学の和田任弘特任教授は「研究活動のために有効に活用します。生産技術の高度化、製造業の発展を目指したい」と述べた。
　財団によると、設立以来の累計助成金額は10億18万４０００円という。
【安藤聡】