家康の生母「於大の方」 銅像を鳳来寺に移設

2022/10/18 00:02(公開)
本堂内に展示した銅像と藤本住職=いずれも新城市門谷で
本堂内に展示した銅像と藤本住職=いずれも新城市門谷で
 新城市門谷の観来館(みにこんかん)で展示していた徳川家康の生母、於大(おだい)の方(1528-1602)の銅像が、鳳来寺に移設された。子授けを願って寺を訪れ、家康を生んだとされる。来年のNHK大河ドラマは「どうする家康」。放映期間の来年末まで本堂内で展示する。
 於大の方は東浦町の緒川城で生まれ、岡崎城主の松平広忠に嫁いだ。夫婦で鳳来寺峯薬師に祈願し、1542年に竹千代(家康)が生まれたとされる。
 銅像は高さ48㌢、幅30㌢。東浦町が姉妹提携を結んだ鳳来町に寄贈した。当初は役場に置かれていたが、1995年に観来館の開館に合わせて移設された。鳳来町は2005年に新城市と合併した。
 大河ドラマに合わせて気運を高めようと地元有志の高田孝典さん、小笠原則彦さんらが鳳来寺での展示を考案。市と藤本高仝住職の了承を得て期間限定で移設することにした。
 16日午後1時、軽トラックに銅像を載せて出発。本堂内で関係者が立ち会って祈願した。
 寺では家康が寅(とら)年に生まれた後、十二神将像のうち寅の方角にあった寅童子と呼ばれた「真達羅大将(しんだらだいしょう)」像が姿を消し、亡くなった後に像が戻った-の逸話がある。
 また寺の近くにある「鳳来山東照宮」は、3代将軍家光が祖父の家康をまつるために建てた。家康像が納められる。1953年に本殿などが国の重要文化財に指定された。今年1月28日には家康像の「東照権現像」を納めるために造られた「黒漆金銅装宮殿(くろうるしこんどうそうくうでん)」など7件が県指定文化財になっている。
 観光ガイドも務める高田さんは「鳳来寺と東照宮と家康とゆかりがあることを観光客に伝えたい」と話した。
【安藤聡】
荷台に銅像を積み込む小笠原さん㊧ら
荷台に銅像を積み込む小笠原さん㊧ら
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