奥三河の資源を生かした体験型観光を学ぶ

2022/10/22 00:02(公開)
鉱山の出入り口で三崎社長㊨から説明を聞く参加者=東栄町振草で
鉱山の出入り口で三崎社長㊨から説明を聞く参加者=東栄町振草で
 奥三河観光協議会のワーキング会議が20日、東栄町であった。美をテーマにしたビューティーツーリズムを考えた三信鉱工の三崎順一社長から地元の資源を生かした体験型観光について学んだ。
 同社の鉱山から採掘されたセリサイト(絹雲母)は化粧品材料として流通する。現在はコスメティックの体験工房があり、県内外から参加が相次ぐ。三崎社長の祖父明麿さんが設楽町に津具金山があるのに注目し、金鉱脈を見つけようと1946年に東栄町振草でセリサイト(絹雲母)の採掘精製業を開業した。当初は繊維業向けとして、でんぷんを混ぜて織機の潤滑剤として使われた。68年に化粧品原料として納入を始めたという。
 体験ツアーを思いついたのは約10年前。人口が減少する中でも国指定重要無形民俗文化財の花祭を見に来る観光客がおり、交流人口を増やそうとした。「花祭も参加して楽しむ要素があった。自分で作る体験が良いと思った」と振り返った。
 現在は元地域おこし協力隊の大岡千紘さんが案内役となり、ファンデーションやチークなどを自分で作るだけでなく、月に一度は鉱山の見学を組み合わせたツアーも展開する。2015年から延べ6000人以上が参加したという。
 設楽町観光協会の依田佳久さんは「津具金山とゆかりがあることがわかった。組み合わせたツアーも考えたい」と話した。
【安藤聡】
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