アプリも使い豊橋で認知症行方不明者捜索訓練

2022/10/29 00:00(公開)
アプリを使って位置情報を調べる参加者=つつじが丘地域福祉センターで
アプリを使って位置情報を調べる参加者=つつじが丘地域福祉センターで
つつじが丘校区で高齢化社会見捨え

 豊橋市社会福祉協議会東部地域包括支援センターは27日、つつじが丘校区で「認知症行方不明者捜索模擬訓練」に取り組んだ。地域住民や民生委員、郵便局、新聞販売店、薬局などが参加、センター職員と共に情報伝達や捜索、声掛けなどを練習した。今回初めて3種の「スマートタグ」(紛失防止タグ)を使った捜索も試みた。
 高齢化が進み、認知症による行方不明者は増加するとみられる。訓練は地域で安心して暮らせるまちづくりの一環として、認知症への理解を深め、地域連携を強化しようと開かれた。
 捜索は民生委員を中心に約20人が参加。三つのスマートタグを持った高齢者役の市職員を、口頭の情報だけを元に手分けして探した。外見の特徴や認知症の程度、不明時の経緯など聞き、発見した際の声掛けの方法を学んだ後、徒歩2グループ、車1グループ、つつじが丘地域福祉センターでスマートタグの情報を捜索するグループに分かれた。
 服装や行方不明の経緯などを聞いた参加者は、校区内を徒歩や車で回って該当者を探したり、協力店に立ち寄って情報を求めたりした。待機組はアプリを使って情報を検索。スマートタグ3種のうち2種類は反応がなかったが、残り1種は何度か位置情報を示したため、近隣の捜索班に速やかに状況を連絡した。
 高齢者役はセンター近くで無事保護。発見者は「足が速かった。声をかけようか迷ったが声かけ練習を思い出し、背後に回り会話をしながら距離を詰めた」などと話した。市社協は「声掛け訓練に加え、スマートタグの効果も検証した。捜索範囲が絞れる機種もあり『豊橋市認知症おかえりネットワーク』などに紹介したい」としている。
【田中博子】
校区内での捜索の様子(提供)
校区内での捜索の様子(提供)
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