豊橋で歴史群像劇「神野新田物語」最終話公演

2022/12/04 00:02(公開)
カーテンコールに応じる出演者=プラット主ホールで
カーテンコールに応じる出演者=プラット主ホールで
 アマチュア劇団「ひとすじの会」(宮下孫太朗会長)が演じる歴史群像劇「神野新田物語」の最終話「戦争を生きぬいて」の公演が3日、「穂の国とよはし芸術劇場プラット」で始まった。4日も2回の上演がある。東愛知新聞社など後援。
 最終話は1932~58年、金融恐慌のあおりを受けた明治銀行の経営危機と新田への影響、日本人造羊毛株式会社の誘致と反発、戦争の影響で揺れる農家、戦後の農地開放が描かれる。
 なかなか変わらない農家の生活と、先行きが見えない不安がもたらした人造羊毛誘致の反対運動。家を支える長男の出征。
 そんな小作人たちの中で、神野三郎や神野太郎は難しい判断をこなし、後の豊橋市長で記者の河合陸郎を見いだす。組織の重役や最初の農地開放、13号台風襲来を経験して政治の道へと進んでいく陸郎と、空襲で焼け野原になった豊橋を額ビルの上から眺め、復興を誓って「なにくそ!」と声を上げる太郎。
 クライマックスは57年、三郎と妻りきが頌徳碑(しょうとくひ)の前でこれまでを振り返る場面。カーテンコールを迎えると、客席から大きな拍手があった。
【岸侑輝】
人毛誘致反対を訴える漁民
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これまでを振り返る三郎とりき
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